昨日、にょーさんのとこで交通事故に遭われた記事を読んで、私もかなり前ですが、
経験があることを思い出したので、書いてみることにしました。
今から14年ほど前の初夏、当時勤めていた会社を辞め、職安に通っていた私は
その日が職安に通う最後の日でした。
浦和の職安までは、交通の便が悪かったのでいつも自転車で通っていて、
その日、職安の目の前にある横断歩道を渡った時にその事故は起きました。
私は青信号だったので、その横断歩道を渡っていると左側から右折してくる車が見えたの
ですが、まさか、自転車に乗っている私が見えていないはずはないと思い、そのまま進むと
信じられないことに、その軽自動車は私が乗る自転車に突っ込んで来たのです。
その時、私の後ろから自転車で来ていた女性の悲鳴が聞こえたと同時に、
私は自転車から放り出され、右前頭部と右腕から数メートル先の地面に着地しました。
すぐに私を轢いたおばあさんが車から降りて来て言った言葉は、
「私ね、あなたの後ろを自転車で走ってた女の人を見てて、あなたが見えなかったのよ。
だからね、悪いのはあの女の人なの、私じゃないのよ。どうして逃げちゃったのかしら」
って、この無責任すぎる言葉にもむかつきましたが、このおばあさんはこう続けたのです。
「私ね、30年も運転してきたけど、これが初めての事故なの、信じてちょうだい」
って、その相手が私かよっ
私が放り出された場所は、横断歩道の中央だったので、ここにこのままいたら他の車の通行を
妨げることになると思い、自転車を引いて路肩のところまで歩いていこうとした時、
事故の一部始終を見ていたと思われるおじさんが、職安の窓越しに
「だめだめ、そこでじっとしてなさい!」
と、言ってくれたのでその言葉に従いそこに留まっていると、誰が呼んだのか救急車がすぐに来ました。
で、救急隊員のおじさんが、
「すぐに救急病院に運ぶから安心しなさい」
と言ってくれたのに、すっとこどっこいの私は、
「今日で職安、最後なんで、職安が終わってからでいいですか?」
と、バカな質問をしてしまったのです。
もちろん、そんな私の要求は即、却下されピーポーピーポーのサイレンとともに
浦和中央病院に無事搬送されました。
搬送中、不謹慎にも私は生まれて初めて乗った救急車にちょっとばかり心を躍らせ、
車内に付いている色んな装置をきょろきょろ見渡していました。
病院に着くとストレッチャーに乗ったまま、外来の待ち合いで混雑する廊下を通り抜け、
その視線が恥ずかしくてたまらなくなり、またも私は信じられない発言をしたのです。
「私、歩けますからストレッチャーから降ろして下さい」
もちろん、またそんな要求は通る訳もなく、頭を打っていたので脳外科に行って
レントゲンを撮ったり、外科で診察を受けた結果、頭腕ともに打撲のみと言う診断を受け、
ホッとして帰ろうとする私に、外科の先生が
「事故に遭ったすぐは落ち込みがちになるけど、気を確かに持って頑張るんだよ」
と、言って下さったのですが、診断が打撲のみだったのでその時はその励ましの言葉にピンと
こなかったのです。
それを実感するようになったのは、事故から数日経った頃でした。
自分では安心だと思って、青信号を渡っていた時に事故に遭ったせいか、それから横断歩道を
青信号で渡るのも怖くなり、自転車にも乗れなくなったのです。
その心の後遺症はかなり長く私を苦しめました。
病院が終わって、本当はすぐにでも家に帰りたかったのですが、警察で事故の被害届けを
出すように言われ、事故を起こしたおばあさんと、一緒に行き、それぞれ事故の調書を
取られました。
調書を取った警察官は、無情にもこう私に質問しました。
「あなたは、自分にはどんな過失があったと思いますか?」
この警察官にとってはルーティンな質問だったかもしれませんが、青信号を渡って車に轢かれた
私にはショック以上の何ものでもありませんでした。
その警察官が書く調書を覗き見すると、字は恐ろしい程にきたなく、文章はまるで小学生の作文そのもの。。
こんなんでも警察官になれるのかと、色んな意味で心身ともに憔悴しきって家路に着いたのを
よく覚えています。
打撲とはいえ右目は小岩さんのように腫れ、数ヶ月は右腕を使えない不自由な生活が余儀なく
されました。
でも私はこうやって、事故に遭ったことを記事にすることができましたが、事故で足や腕を
失ってしまった方や亡くなられている方は毎日、世界中にいらっしゃいます。
ですから、治る怪我で済んだのだからと自分に言い聞かせ、それからはポジティブに気持ちを
切り替えるよう努力しました。
こんな事があり、私は青信号でも安心して渡れないことを子供たちにうるさく言うようになりましたが。。
皆様も、事故にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
じゃないと、職安の最終日を逃すことにもなりかねませんからね。
最後になりましたが、まだ私のコンピューターは絶不調で、この記事もアリーチェのiMacで書いています。
私のコンピューターが復帰次第、コメントのレスを入れさせていただきますので、
今しばらくお待ちくださるよう、お願い申し上げます。
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これがゆきさんが前に言っていた救急車に乗った時の話ですね?
そのおばあさんの言ってること何
悪いのはゆきさんの後ろのの人
はあどの口がそんなこと言うかな
おばあさん、%悪いのはあなたですよっ
数ヶ月は不自由な生活を強いられたとはいえ、後遺症も残らず命に別状無くて良かったです
私も日々大きな交差点を渡って仕事に出かけていますが、
見通し悪い方から左折して来るに注意し、
私のことがよーく見える前から右折してくるを先に行かせ、
命からがら横断しています
危ない目にも何度か遭ってますからね。
青は注意して渡れです。
にょーたろーさんも事故に遭って災難だったとは思いますが、何よりも命があって良かったです
あのおじいさんに入れ知恵したのは絶対保険屋さんに間違いないですねプンスカ
投稿情報: りんご | 2008年11 月 1日 (土) 00:58
ほんの数か月前のことです。
夕方、近所のコンビニに行った帰りのことです。
コンビニのまん前が交差点です。
私は信号が青になったことと、車が止まったことを確認して渡り始めたんです。
そしたら、ものすごいスピードで私の目の前を一台の白いジープが走って行きました。
すれすれでした。
その様子は、信号で正しく止まっていたバスの運転手や、走り去った車が来た方の信号で止まっていた乗用車から見えてたはずです。
私はすんでのところではねられずに済んだわけですが、この交差点、交通量が少ないんです。
もし、あの時、私がはねられていても目撃者がいなかった、という可能性もあったわけです。
それ以来、本当に、信号が青でも渡るのが怖いです。
田舎道のほうが交通量が少ないので、こういう点では怖いです。
運転者は信号無視しても自分は大きな車にぶつけられる心配がないから、このようなことができてしまうからです。
私が即死または重傷を負って事故の状況を話せない状態だったら、はねたヤツは嘘だって付けるわけですよ。
私が信号無視をしたと。
本当、信号は青でも安全じゃないですね。
投稿情報: ピカ | 2008年11 月 2日 (日) 13:13
りんごさんへ
ホント、あのおばあさんの態度にはまいりました。まだ生きてるかな?
事故を起こす人って、自分が悪かったという意識が薄いような気がしてなりませんでした。
もちろん、みんながみんなそうじゃないでしょうけどね。
私はこちらに来てから、青信号を渡る時、車が右左折してくる時は、ドライバーにガンを飛ばして、注意するように促してます。
りんごさんも気をつけて下さいね。
ピカさんへ
ピカさんも怖い目に合われていたのですね。
日本にいた時に感じたのは、外車に乗っている人ほど運転する時に気持ちがデカくなっちゃって、運転も荒かったような気がしました。
私の場合は、ギャラリーが沢山いたので、救急車もすぐに来てくれましたが、田舎で目撃者もいなかったら、それこそ手遅れになってしまうこともあるので、危険ですよね。
やっぱり、青信号は「進め」じゃないですよね。
投稿情報: ゆき☆アリ | 2008年11 月 3日 (月) 17:50