数週間前に主人が予約してくれた、ハンガリーの古城ホテルに泊まるのを
指折り数えて楽しみにしていた私ですが、当日の朝起きると風邪からか寝汗を
びっしょりかいて、体が気怠くて仕方がない上に、月一で来るお客さんまで御来客。
更に悪いことに、外は小雪が舞う天気。。せっかくハンガリーに行くんだし、
晴れたらホテルの近くにある小さな町を訪ねる予定でしたが、
この体調で無理すると、風邪が酷くなることは必至。。
チェックインまで、まだ時間があるので朝はのんびり目に支度をしていました。
すると、1階にある呼び鈴の鳴る音が聞こえましたが、土曜日の朝に連絡なしで
ウチに来るのは、どう考えても宗教(エ○バ)の方。。 トモダチスクナイノデス
1年以上前から雑誌を持って来て下さるのですが、私も主人も全くの無神論者で、
何度もそうお伝えしているのにも関わらず、定期的にいらっしゃっては
雑誌を置いていかれるのです。日本人でとても感じの良い方なので、
けんもほろろとは行かず。。
その雑誌? 読まずにリサイクルに出していますけど、何か?
が、今回はまもなく出かける訳だし、時間もないからガン無視を通すことに。
でも、呼び鈴は1回だけじゃなく、2回、3回、続いたのですよ。
そして終いには、4階のウチの玄関のブザーがけたたましく鳴り響き、
仕方がないので、宗教担当の主人(笑)がドアを開けると、そこには見覚えのない少年が
立っていて、こう尋ねるではありませんか。
「ぼくのこと、覚えてませんか?」
その一言で、主人も私もその少年が誰か、ピンと来たのです!
その少年の名前はガディーアと言い、あとうがドイツ語が全然話せなかった小学生の頃、
いつも助けてくれた、ウィーンでの最初の息子の親友でした。
2年以上も前から、急にウチに来なくなったので、国のアフガニスタンに
戻されたのではないかと、ずっと心配していて、常に心の片隅に彼の存在があったのです。
その日、彼の母親がウチの近所に用事があったので、一緒に来たそうですが、
聞くと、数年前、彼の家族は急きょ、我が家からかなり離れた23区に引っ越しが決まり、
慌ただしく引っ越しをしたので、ウチに挨拶することが出来ず、彼もずっと気になっていたので
今日は絶対にあとうに会いたかったと言う事でした。
ブザーが1回で終わらなかったワケですね。。
が、実際、男二人が久しぶりの再会を果たしても、そこには私たちが思い描く様な
感動的シーンは全くなく、二人はしばし無言でソファに座り込む始末。。
ゲームでもさせたら、自然に会話が弾むだろうと思い、二人を子供部屋に行かせたら、
時折笑い声もこぼれる雰囲気が伝わってきました。 ヨカッタ~
もしその日、私の体調が良好でお天気も良かったら、早朝に出発していたはずですので、
彼に会うチャンスを逃していたことになります。
そう考えると、彼に運命めいたものを感じずにはいられませんでした。
不思議なことに、彼に会った途端に私は嬉しさと安堵からか、気分が高揚して
体もだいぶ楽になり、ハンガリーでの二日間は、楽しく無事過ごすことが出来たのです。
さて、前回の写真から5年経ったアリーチェ、ガディーア、あとうです。
ガディーアはあとうより一つ年上なので、ずっとお兄さんに見えますよね。
何と今はルーマニア人の彼女もいるそうですよ。 大きくなったはずだ。。
今回は急で出かける直前だったので、長くは居てもらえませんでしたが、メールアドレスを
交換して、次回は来る前にちゃんと連絡をもらえるように手はずを整えました。
ハンガリーの報告を楽しみにしていた方には申し訳ありませんが、今回はどうしても
ガディーアに再会できた喜びをお知らせしたくて、この様な記事になりました。
お時間がある方はこちらの記事もご覧になって下さいね。ガディーア追記
明日は、我が家らしくプチハプニングから始まるハンガリーレポートをお楽しみに。
立派になったガディーアに
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お知らせ
リンク仲間のあぷぼんさんのブログで只今、捨て猫ちゃんの里親を探していらっしゃいます。
関東地方にお住まいの方で、ご興味があられる方は是非!
不幸な猫ちゃんが一匹でも多く幸せになれますように。
ガーディアという名前ですぐに記憶が甦りました。
アフガニスタンに戻されていなければいいのにと願っておりましたが、ちょっと引越しをしただけだったんですね 良かった
ずいぶんと立派になってて安心しました
確かにゆきさんが体調崩してなければ会えなかったかも知れないわけですから不思議ですね。
投稿情報: りんご | 2008年11 月25日 (火) 00:21
ガディーア君との再開、本当に良かったですね。
これも神様からの結婚記念日の贈り物かもしれませんよ。
ガディーア君は小さな子供の頃に辛い経験をしているからこそ、優しい青年に成長したんでしょうね。
何かの本に戦争で犠牲になるのは子供と女性とありましたが、大人(国家)の薄汚い事情で何の罪のない子供が犠牲になるのは本当に悲しいことです。
でもガディーア君は今、ウィーンで幸せに暮らせているようで良かったですね。
小さな子供の頃の分まで幸せになって欲しいものです。
そして世界中の人が幸せに暮らせたらと思います。
あとう君の修学旅行のお話、とても感動しました。
やはり子供は純粋なんですね。
投稿情報: フジコ | 2008年11 月25日 (火) 08:48
ガーディアくん、覚えてましたよ。
あの日記はとても心痛く読みましたから。
でも、彼が元気で暮らしているとわかったから私も嬉しいです。
あっくんも最初は照れくさかったのかな。
ゆきさんも彼にあって体調がよくなったようでよかったですね。
ほんと、出発前に素敵な訪問者さんでしたね
投稿情報: くみ | 2008年11 月25日 (火) 11:17
こんにちは。
結婚記念のお祝いにご家族でハンガリーに行かれたのですね。
ハンガリーの古城ホテルってなんだか映画に出てくるような建物で素敵!
息子さんのウィーンでの最初のお友達に会えたのも良かったですね。
私が住む石狩でもウィーンと同じくらいの気温になっています。
寒いので外には出来たら出たくないです(笑)
我が家の猫と一緒に丸くなっています~^^
投稿情報: ハヤシ | 2008年11 月25日 (火) 13:42
りんごさんへ
きっとりんごさんだったら、ガディーアのことも覚えてくれているだろうな〜と思い、どうしても記事にしたかったんです。
普段の土曜日だったら買い物で確実にいない時間帯だったので、やっぱり縁があるのでしょうか。
フジコさんへ
私もこれは私たちの結婚記念日の素敵なだと思いました。
ガディーアはまだ14歳なのに、命の危機に迫る体験をしてきた訳ですから、日本の中学生とは考え方や生き方も全く違うでしょうね。
今は家がお互い離れてしまったので、あとうとの友情がどのように続くか分かりませんが、ウィーンで暮らしていたので、また会えるだけでも嬉しいです。戦争の犠牲になるのはいつも弱者、いつの日か戦争がなくなる日は来るのでしょうか。。
くみさんへ
くみさんもきっとガディーアのことを覚えてくれていると思ってました。
本当に彼が無事でホッとしました。二人とも久しぶり会って照れ臭いようでしたが、次回はもっとリラックスして会えると思います。
ハヤシさんへ
ここで何ですが、ハヤシさんがお使いの石鹸、とても興味があります。手作り石鹸ってすごく興味があって本も持っているのですが、こちらでは残念ながら材料が揃わないのです。
ハヤシさんって石狩にお住まいだったのですね。
しかも猫ちゃんも飼われてたとは!
ハンガリーレポートは、次回の記事ですのでお楽しみに。
投稿情報: ゆき☆アリ | 2008年11 月25日 (火) 22:32
ゆきさん、ごめんなさい
ガディーアくんのことガーディアくんと勘違いして覚えてしまっていました
ガディーアくんごめんなさいmm
亜斗欧くんのこと2年経っても忘れずに訪ねてきてくれた事とても嬉しいですよね
男同士は語らずともちゃんと解り合えてるものかもしれませんね
素敵です、男の友情
投稿情報: りんご | 2008年11 月25日 (火) 22:53
りんごさんへ
これくらいの勘違いはノープロブレムですよ!
私なんか、きっと気付かずにいっぱい勘違いな事を書いてることでしょうし。
そうなんですよ、ガディーアの心遣いがとっても嬉しくて、私の体調まで良くなりましたもん。
男同士の友情が素敵なものかは分かりませんが、何も言わなくても通じるものがあるようですね。
女は全部話しちゃうから、理解に苦しみますが。。
投稿情報: ゆき☆アリ | 2008年11 月25日 (火) 23:52
ガディーア君、まだオーストリアに居たんですね
私も前の記事をみてから、ずっと覚えてたので、嬉しいです
引っ越しただけで、本当によかった
それに、少しでもあとう君に会いたいって気持ちがすごく伝わりますね
本当、立派な青年って感じになってて
なんかタイミングも良くて、運命が引き寄せたんだなって思ってしまいますね
投稿情報: mia | 2008年11 月26日 (水) 00:44
過去記事も読ませていただきました。ガディーアくんの温かさにジ〜ンと胸が熱くなりました。辛い経験が彼を他人に優しい人間に育てたのでしょうか。。。ウィーンで幸せな生活を続けている様子で良かったですね♪
ゆきさんのブログ毎日楽しみに読んでいます!楽しくわかりやすい文章をさらさらっと書かれていて、さすが言葉をお仕事にしている人だな〜っと感心しています。にゃんこのおしゃべりが特にお気に入りです♪
投稿情報: kiki | 2008年11 月26日 (水) 01:14
miaさんへ
miaさんってそんなに前からウチのブログに来て下さっていたんですね。
私もガディーアがウィーンに居てホッとしましたし、会いに来てくれて本当に嬉しかったです。また来てくれたら、今度はゆっくり話したいです。
kikiさんへ
彼は本当に優しい子で、いつも感動させられていました。これからもウィーンでしっかり生き抜いて欲しいですね。
私、頭が弱いので難しい文章は書けないんです。ですので、簡単な言葉しか使えてないんですよ。
私も何気にkikiさんのブログは毎日チェックしてますよ。kikiさんの猫ちゃん達、このまま大きくならないで欲しいにゃん。
投稿情報: ゆき☆アリ | 2008年11 月26日 (水) 19:30