1月23日、ウィーン時間の夕方、にょーさんから、
スケちゃんの訃報を知らせるメールが届きました。
そこには
「先程スケが亡くなりました。(中略)耐えられません。。」
と、書かれていました。
私は何が何だか、状況を呑み込めない状態で、
パニックに陥ったかの様な衝撃を感じ、次の瞬間には、
子供のように、わんわん声を上げて泣いていたのです。
スケちゃんのブログを最初に見つけたのは、
スケちゃんの脱走騒ぎのすぐ後くらいでしたので、
読者としては古株の方だと思います。
お気付きの方もいらっしゃるかとは思いますが、
ウチのブログには、「スケちゃん」のカテゴリーがあり、
スケちゃんとの思い出もいっぱいです。
以前、あとうが学校で猫について調べる課題を作る際、
スケちゃんの猫マンガを拝借して、
それをスケちゃんのブログに載せて頂いた事がきっかけで、
ウチのブログの開設時に、にょーさんにリンクして頂いた事から
沢山の方から訪問して頂けるようになりました。
未だ、「スケちゃんのところから来ました」と言う書き出しで、
コメントを頂く事も多々あります。
スケ本の出版の話がほぼ決まった時にも、メールを頂き、
家族全員で大喜びしました。
表紙のIt's me, SUKEKIYOの英訳に携わる事が出来た事、
そして何より、にょーさんのご好意で、
ロミーを抱っこしたアリーチェを
中表紙に載せて頂いた事に、心より感謝しております。
元々にょーさんは、露出の多い裏表紙に、
あの写真を入れようとされたのですが、
編集者様サイドからNGを食らったにも関わらず、
にょーさんのご尽力により、
あの写真を中表紙に入れて下さったと言う、
ちょっとした裏話付きです。
そして、去年の5月くらいに、我が家の一時日本帰国が決まり、
それをアリーチェに告げると、開口一番
「スケちゃんに会いたい!」
と、言われてしまいましたが、いくらブログを通して
仲良くさせて頂いているからと言って、
にょーさんに迷惑がかかるのではないかと思い、
しばらくは忘れたふりをしてました。
が、アリーチェの思いは強く、その後何度も、
「にょーさんに訊いてくれた?」と急かせる始末。
私は重い腰を上げ、にょーさんにメールでその旨、お願いしました。
それから数日後、幸運にも、にょーさんから了解サインを頂く事が出来、
7月23日にお会いする事となったのです。
「憧れのスケちゃんに本当に会える!」
私達は喜びで胸が高鳴るのを感じました。
実際に見るスケちゃんは、ブログで見るより大きくて
ネット番長の名を轟かせるだけあり、
かなりのヘタレさんでした。
そして、初めてお会いするにょーさんは想像以上に
礼儀正しく謙虚で、
あんな面白い猫マンガを描いている人とは思えないほど、
意外性に溢れる方でした。
帰りはにょーさんの車で駅まで送って頂き、別れ際に
「また来てね!」と、言ってもらったのが、
社交辞令とは分かっていても、とても嬉しかったのです。
そして待ちに待った、スケ本が出版される秋が近づいてきた頃、
にょーさんからサプライズプレゼントが、
彼の生真面目な性格を表すかのような、
丁寧な字で綴られた手紙と共に届きました。
手紙には、
「アリーチェちゃんの写真をスケ本に使わせて頂いた事と、
表紙の翻訳のお礼に」と、書かれていました。
こちらの方が、お礼をしなくてはいけない立場なのに、
にょーさんの優しさ、懐の深さを感じました。
それから最近にょーさんは、ご自分の病気の事をブログで告白され、
私も鬱病の経験者なので、これ以上悪くなって欲しくないと言う
思いを込めてメールを書きました。
その返事が来たのは、皮肉にも1月22日、
スケちゃんが亡くなる前日でした。
メールには私に心配をかけないよう、彼らしい気遣いばかりが感じられ、
「近いうちに、久しぶりに旧友と会うので、すごく楽しみです」
と、締め括られていました。
翌日、私が返事を書こうと、メールソフトを立ち上げたその時、
「悲しいお知らせです」と言う件名で、
にょーさんからメールが届きました。
それからしばらくは、どんより落ち込む日々が続きました。
スケ本やスケちゃんのカレンダーを見てはそぞろ泣き、
いつかは訃報を知らせる記事が更新されるであろう、
にょーさんのブログを見るのが怖くて仕方ありませんでした。
ですが、以前、知り合いの犬のボビーが2歳で死んだ時に、
フジコさんから頂いた、このコメントの言葉を思い出したのです。
「死というものは2回あるそうです。
1回目は肉体の死。
2回目は愛された・愛した人に忘れられる死だそうです」
2回目の死は、何とも悲しい死ですね。
スケちゃんは多くの人に愛されてきたので、
スケちゃんを愛してきた人達の心の中に、
ずっと、ずっと鮮明に生き続ける事を確信し、
やっと今日、スケちゃんとの思い出を記事にする決心が付きました。
にょーさんへ
人生は泣き笑いの連続とは良く言われる事ですが、
にょーさんはスケちゃんと共に、
たくさんの笑いを、私達に提供してくれました。
分身同様のスケちゃんの死は、にょーさんの人生に、
大きな悲しみをもたらした事でしょう。
ですが、その悲しみがにょーさんの中で、既に感謝の気持ちに
変わって来たかの様に思えます。
また帰国する事があれば、スケちゃんのお骨の前で
手を合わせさせて下さい。
ウィーンと埼玉と言う距離感は否めませんが(笑)、
これからも、お付き合いの程、
宜しくお願いします。
スケちゃんへ
にょーさんはスケちゃんのことを、SHC(スーパー・へタレ・キャット)
って言ってたけど、それはちょっと違うよ!
こんなに多くの人を笑わせ、喜ばせ、癒してくれた猫は、
世界中探しても、スケちゃんだけだから、
スケちゃんは世界が誇る、スーパー・ヒーロー・キャットなのさ!
スケちゃんのおかげで、たくさんの人が感動しました。
スケちゃん、今までお疲れさま。
しばらくは、ゆっくり休んで下さい。
そして、またいつの日か、会おうね!
きっとだよ!
最後に、私達家族が、スケちゃんに出会えた事、
3年10ヶ月と言う、短か過ぎる猫生にも
関わる事が出来た事に、深く、深く感謝の意を表したいと思います。
おいら達も、いつかそっちの世界に行くから待っててくれよ!
そん時は、スケちゃんも大好きだったトンボさんで一緒に遊ぼうぜ!
わたくしは、スケちゃんのそっくりさんに応募出来なくて、
非常に、悔しい思いをしております。
「美人薄命」と言う言葉が本当なら、
わたくしは、とっくにそちらの世界にいるハズ?
わたくしも、そちらの世界に行きましたら、
その時は一緒に、カリカリのフードファイト、やりましょうよ?
天国では、ダイエットなんて関係ないざましょ?
にょーさん、フードファイトに備えて、今から私の分のカリカリも、
一緒にお供えしておいて下さいね?
これが、スケちゃんと我が家を結ぶ、最後の思い出の一枚となりました。
ロミー君にブロちゃん、急いで来る事、ないですよ?
スケちゃんは、永遠に不滅にゃのだ!
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