先日書いた「懐かしのドイツ語学校」の記事を書き終えた後、当時の色んなエピソードが
フラッシュバックしたので、ご紹介したいと思います。
最初のコースでは、9ヶ国から生徒が勢揃いしたのですが、一番強烈な印象を受けたのは、
20代後半だったオーストラリア人のキムでした。
ドイツ人の母親とイギリス人の父親の間に生まれた彼女は、オーストラリアで
生まれ育ったので、英語しか話せませんでしたが、オンラインゲームで知り合った
オーストリア人のボーイフレンドに運命を感じて、ウィーンまで来てしまったのです。
が、彼女がクラスに来たのはそのコースが始まって3日目からで、
たまたま私の隣の席が空いていたので、キムがその席に座り私達は、
良く話すようになりました。
彼女は一言で言うと、激しやすい子で、感情をストレートに出す、良く言えば、
とても分かりやく、憎めないタイプでした。
ちなみに、オーストラリアにいた頃は、広告代理店に勤める傍ら、ヘヴィメタのバンドで
ボーカルを担当していたそうです。
なぜコースの初日から来なかったのかと、私が問うと・・
「二日前にウィーンに来たんだけど、着いたその日に彼と大げんかしたのよ。
もう彼には幻滅したから、私がオーストラリアに帰るって言って、
ホントに次の日に私、ウィーン空港に行ったの。
そしたら、彼が私を追い駆けて来てくれて、すごく感動したのよ!
空港まで追い駆けてくるなんて、すごくロマンチックだと思わない?」
授業中なのに、すんごい大声で話すから、みんなに聞こえてるし・・
が、彼女、元々感情的な性格なので、彼とはケンカが絶えず、ケンカした次の日は、
そのケンカの一部始終を放送禁止用語めちゃ入りで、隣に座っていた私は授業中、
いつも聞かされる羽目に・・。
前回の記事にも書きましたが、キムは次のコースでドロップアウトしたのですが、
それ以前にウィーンまで追い駆けて来た彼とも大げんかの末、別れてしまい、
たった数ヶ月で、シドニーに帰ってしまったのです。
キムが帰る前に、メールアドレスも交換したけど、その後、全く連絡はありませんでした。
彼女の事なので、きっと元気にしているハズ?
↓の写真は、ドイツ語学校の友だちを我が家に呼んで、ホームパーティーをした時のものです。
キムは既に帰国してました。
中央に座っているのはチリ出身のミラグロスで、一番左に座っているのが
オーストリア人のご主人。彼らはアメリカ留学中に知りあって結婚したんですって。
一昨年、二人の間には女の子が生れました。
そして右に座っているウガンダ出身のルーシーのご主人は、左から2番目に座っている方です。
彼らの間にも、数年前、可愛らしい女の子が誕生しました。
ルーシーの横に座っているカップルは、彼女はベネズエラ出身のマリアでご主人はハンガリー人
でしたが、この中で、マリアだけが英語が出来ず、ホスト役の私は彼女が退屈しないか、
ハラハラして、気が気ではなかったのです。
実際、時折、つまらなそうな表情になったりしていたので、先生だったセバスチャンに
「彼女だけ言葉が分からないから、会話に入ってこられなくて可哀そうね」
と言うと・・
「しょうがないさ」
と、あっさり一言で、返されてしまいました。
日本人は集団の中で誰かが仲間はずれにならない様、気を使いますが、
こちらの人はその様な気遣いはまずしないのですよ。
この日、アリーチェはセバスチャンの似顔絵を描きました。
そ、そっくりですね? 彼の特徴を良く掴んでいます。 ピカピカ
セバスチャンは私達の最初のコースを担当しましたが、翌月からは別の学校での仕事を
オトナの事情で、見つけていたのです。 ヨノナカカネジャ
ドイツ語学校では様々な人種と知り合う事で、とても面白い体験が出来ました。
で、英語がいかに大事であるかと言う事も痛感させられた時期でもあります。
レベルが低いコースの頃は、まず英語が出来ないと先生や他の生徒とも
コミュニケーションが全く取れないので、自然と、疎外感を感じる羽目になります。
ですが、コースが少し難しくなってきても、英語にだけ依存してしまうと、ドイツ語が
上達しなくなるので、ある程度の時期が来たら、脳みそをドイツ語だけに集中させる様、
切り替える事が大事だと思います。
これはきっとドイツ語圏以外の外国に住まれている方でも、実感される事ではないでしょうか。
最悪なのは、英語とその国の言語(私の場合はドイツ語)の両方が中途半端に
なる事ですので、これから海外生活を始めようとお考えの方に、参考になれば幸いです。
って、私の語学力も、実は未だに英語よりの中途半端なものですので、
今年はドイツ語にも自信が持てるよう、勉学に励む所存でございます。
☆今日のオマケ☆
キティちゃんの卓上カレンダーはフジコさんからの
私がどこに置こうか考えていたら、既にアリーチェは自分の机の上に飾ってました。
あなたはどんな外国語を勉強してますか?
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不幸な猫ちゃんが一匹でも多く幸せになれますように。
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